モーリス・ユトリロ展　－モンマルトルの詩情－

三鷹市美術ギャラリー 2007年4月28日(土)～7月8日(日)

三鷹市美術ギャラリーは、駅南口すぐのビルの５階にあります。
駅に近くて大変便利です。

ユトリロもパリ、モンマルトルの作家ですが、
かなり破滅的な生活を送っていて、半ば無理やり絵を描かされたりしていたそうです。
ユトリロの生涯について分かりやすい説明がありました。
あと、ユトリロが結構長生きだったことをしってびっくりしました。

この展覧会は、ユトリロ作品を数十点展示しています。
ユトリロといえば一見薄暗いイメージを持っていしまいますが、
数多くの作品をずっと観ていると、その色彩の豊かさに気づかされ、
ユトリロが街並みに見ていた暖かみのある世界を感じ取れると思います。

ユトリロの世界には、ファンタジックな湿り気のない暖かみ印象を受けました。
川などの水にかかわる絵がないからかもしれません。

他の作家と並べると薄暗い印象になってしまうユトリロ作品ですが、
ユトリロのみで構成することで、その味わいを堪能できました。
ゆっくりとユトリロを楽しむことのできる展覧会ですので是非どうぞ。

気になった作品：
「モンマルトルのラパン・アジル」
絵の中心部分に要素が偏っていて不安定な構成ですが、
その不安定さがとても印象に残りました。

ユトリロもヘンリー・ダーガーと同じような
一種のアウトサイダーアーティストですね。

三鷹駅から南への道路。